人気のチェキスクエア「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」を実写レビュー!
※本サイトはアフィリエイト広告を利用して収益を得ています。サイトのリンクには広告が含まれています。
詳しくはOur Policyの「本サイトに掲載されている広告について」をご覧ください。
デジタルカメラが主流になった現代で唯一絶大な人気を誇る富士フイルムのインスタントフィルムカメラ「チェキシリーズ」。
その中でも今最も注目されているんのが従来のチェキにデジタルの要素を加えハイブリッドインスタントカメラとなった「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」だ。
今回は今話題の「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」の紹介から、従来のチェキとどのような違いがあるのか、実写を交えながら検証してみたいと思う!
人気のチェキスクエア「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」とは?
《新品》FUJIFILM (フジフイルム) ハイブリッドインスタントカメラ instax SQUARE SQ10 チェキスクエア ブラック【KK9N0D18P】
|
FUJIFILM instax SQUARE SQ10の基本性能 | |
---|---|
有効画素数 | 1920×1920px(約370万画素) |
イメージセンサー | 1/4型CMOS 原色フィルター採用 |
ISO感度 | ISO100-1600(オート) |
シャッタースピード | 1/2-1/29500秒(オート) |
記録メディア・枚数 | 内蔵メモリ:約50枚、microSD/SDHC:1GBあたり約1000枚 |
レンズ | 焦点距離28.5mm(35mm判換算)、絞りF2.4 |
オートフォーカス | シングルAF(TTLコントラストAF、AF補助光あり) |
露出制御 | プログラムAE |
測光方式 | TTL256分割測光、マルチ測光 |
ホワイトバランス | オート |
内蔵フラッシュ | フラッシュ |
撮影モード/td> | 通常、二重露出、バルブモード |
セルフタイマー | 約10秒・2秒 |
画像エフェクト | フィルター10種、パートカラー6種、明るさ調整、ビネット |
液晶モニター | 約46万ドット3.0型TFTカラー液晶モニター |
プリント可能枚数 | 約160枚(フル充電から) |
充電時間 | 約3~4時間(0.5A USBポート使用時 |
大きさ | W119mm×D47mm×H127mm |
重量 | 450g(フイルムパック、バッテリーを含む) |
FUJIFILM instax SQUARE SQ10のプリント性能 | |
---|---|
フィルムサイズ | 富士フイルム インスタントフイルム instax SQUARE 86mm×72mm |
画面サイズ | 62mm×62mm |
プリント画素数 | 800×800ドット |
プリント解像度 | 318dpi |
プリント階調 | RGB各色256色 |
リプリント | プリント履歴に保存されている画像(最大50枚まで) |
デジタルズーム | プリント時2.4倍 |
「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」のデジタルカメラとしての性能は、約370万画素と決して高画質なわけではない。むしろ今時のデジタルカメラとしては低画素。しかし、チェキのプリントの画素数が800×800ドット(318dpi)なので、プリントには十分のスペックと言える。
つまり「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」の写真はプリントするには十分、デジタルデータとして利用するには少し解像度が足らないということだ。
そしてもう一点、「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」で気になる性能は、デジタル化したことで感度やシャッタースピードが上がった点だ。実際の撮影では、マニュアルで感度やシャッタースピードを選ぶことはできないが、この性能アップは従来のチェキシリーズよりも撮影可能シーンが格段に広がったことを意味する。
それではここからはもう少し踏み込んで「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」の特徴を検証していきたいと思う。
スクエアになった「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」のフィルムサイズ!
「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」の最大の特徴は新しいスクエアのフィルムサイズが適用された点だ。
スクエアサイズのインスタントフィルムと言えば、誰もがイメージするのがポラロイドカメラだろう。一般的な正方形のポラロイドフィルムが108×88mmなのに対し「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」は86mm×72mmと少し小さいが、従来のチェキフィルムからは物としての存在感は格段に増している。
また、ポラロイドカメラはその創造性に高さもあって実に多くのアート作品にも関わってきたのをみなさんご存知だろうか?
こちらは有名な写真家が撮影したポラロイド写真を寄せ集めた写真集である。ポラロイドフィルムと言っても様々な種類があったので、この本にはいろいろなサイズのポラロイド写真が掲載されているが、数多くの写真家やアーティストがポラロイド写真に魅せられたいたことがよく分かる。
またその中でも、ポラロイド写真を使ったアート作品で有名なのがデビット・ホックニーだ。デビット・ホックニーのような複数枚のポラロイドフィルムでコラージュする手法はプリント代が高くつくが、結構面白いので興味のある人は一度試してみてほしい。
「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」の人気のひみつ!全10種類のフィルター機能!
今回デジタル化した「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」には、アーティスティックな機能としてインスタグラムでお馴染みのフィルター機能が搭載されている。
今までのインスタントカメラではカラーからモノクロや、色味を変えるためにはフィルムそのものを変えなければ行けなかったところが、「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」ではフィルムを変えずカラーやモノクロ、セピアまで全10種類のフィルターと、6種類のパートカラーを楽しめる。
実際に使ってみると、カラーの色合いは好みもあるのでなんとも言えないが、フィルムを変えずにカラーとモノクロを自由に行き来しながら写真を撮れるのは実に新鮮な体験だった。
高級感が増した重量感のある「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」のボディ
「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」のボディやデザインについては賛否両論意見も分かれるが、実際に触ってみた第一印象は従来のチェキシリーズにあるおもちゃ感が薄れている。程よい重量感あって、安っぽさを感じなくなった。
あえて言うならば、プラスチックのガラケーがiPhoneになったような変化だ。
また新たなに加わった白色の「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」は、モノとしては黒色の「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」よりも洗練されている感じがした。しかし、使い込んだ時の汚れが気になりそうな感じは否めない。
実際に使ってみた印象では、シャッターボタンの位置などは思ってたほど使いにくくはないが、持った時に誤ってレンズ部分を触ってしまうおそれがあることが気になるところ。
コンパクトカメラにあるような自動のレンズカバーのような、何らかのレンズキャップがあれば問題はないだろうが、これは次回に期待するしかない。
チェキスクエア「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」と旧チェキを比べてみた!
チェキスクエア「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」は発売当初から、従来のチェキとはラチチュードが異なる点が指摘されていた。
ラチチュードというのは、簡単に言うと、白飛びや黒つぶれが起きない滑らかな階調を再現してくてる露光の幅。一般的には従来のアナログチェキの方がラチチュードは広く、「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」はラチチュードが狭いと言われている。
どれくらい差があるのか「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」とアナログのチェキ「FUJIFILM instax WIDE」でとり比べて見たのがこちらだ。
やはり、従来のアナログのチェキの方が椿の濃い葉から、明るい花まで滑らかな色合いを再現できていることが分かる。逆に「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」は、明暗の差が大きいシーンではオートでうまく露出が掴めなく、色もうまく再現できていない。
この結果に関しては、フィルムのラチチュードの違いというよりは、そもそも「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」のデジカメ自体のダイナミックレンジが狭いことが原因のようにも感じた。
「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」はアナログ→デジタル→アナログというプロセスを経る分、どうしても情報が欠落してしまう部分があるようだ。(ダイナミックレンジとはラチチュードと同意語だが、ラチチュードがアナログのフィルムなど感光材料に使われる言葉なのに対して、デジタルカメラの画像ではダイナミックレンジを用いる。)
失敗とは無縁!初心者でも狙い通りの写真が撮れる「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」
ダイナミックレンジが狭いとは言ったもの、「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」が従来のアナログのチェキに比べて劣っているかといういと実際はそうでもない。
「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」では撮影後でも、露出やフィルター変更が可能。撮影時に多少うまくいかないことがあってもあとから補正できるのだ。
そして何よりも「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」が失敗しないカメラだと言われているように、従来のチェキとは違ってプリントをするかしないかを選択できるので、無駄に印刷してしまうことを確実に抑えることができる。
どんな写真になるかが、出て来るまでわからないのが従来のアナログのチェキの醍醐味ではあったが、フィルムが高価で撮影可能枚数も限られているチェキでは、ここぞという時にはやはりできる限りミスはしたくない。
今回は実際に「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」と「FUJIFILM instax WIDE」でアロエの花を撮影してみたが、「FUJIFILM instax WIDE」では最後までフレーミングやピントをうまく掴めなかった。逆に「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」では、モニターを見ながら狙い通りの写真が簡単に作成することができた。
狙いどうりの写真が良いのか、予定調和に行かない写真が面白いのかは、賛否両論別れるところだが、普通に楽しむには「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」の方が圧倒的に使いやすいことは言うまでもない。
何枚でもプリントできる!デジタルとアナログの良い部分をあわせ持った「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」
今回「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」を実際に使ってみて一番大きな変化だと感じたのは、撮影データが残る点だ。
iPhoneなどのスマートフォンに慣れていると忘れがちだが、従来のチェキシリーズでは同じ写真をプリントするためには、二度撮影する必要があった。
「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」では撮影データやプリントデータが残るので、同じ写真を何枚でもプリントすることができる。そのうえ、プリントされた写真に気に入らないところがあれば、もう一度写真に微調整を加えて再度プリントすることも可能だ。
こちらが「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」でプリントした写真と本体に保存されたJPEGデータ。
JPEGデータは約370万画素相当なので決して画質は良くないが、プリントした写真では画質の低さは全く気にならない。「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」は良い意味でデジタルとアナログがハイブリッドされている。
チェキスクエア「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」の便利な機能!
「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」では、通常の撮影方法の他にシャッタースピードを遅くしたバルブモードや、二重露光を楽しむこともできる。
また制御可能な内臓フラッシュも搭載しており、従来のチェキとは違い状況に合わせてフラッシュを使用したり、敢えて使用しなかったりの選択ができるようになった。
「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」は他のカメラで撮った写真もプリントできる!?
実は「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」では、「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」で撮影していない他の写真もファイル名を変えるだけで、「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」で撮った写真と同じようにプリントすることが可能。
実はこれが結構楽しめる。
試しに「FUJIFILM X-T2」で撮影した写真を印刷してみたが、思ってた以上に綺麗にプリントできた。
ここで注目したいポイントは、「FUJIFILM X-T2」で撮影したからと言って解像度が上がったかと言われると、実はそうでもない点だ。もともとチェキのフィルムはプリント画素数が800×800ドットなので、「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」で撮影した写真も、「FUJIFILM X-T2」で撮影したさ写真もプリントの画質にはほとんど差はない。
しかし、レンズが固定な「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」に対し、「FUJIFILM X-T2」はレンズの組み合わせで、画角を変えたり、ぼかしたりと「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」にはできない撮影法が楽しめる。
「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」は単体でも十分面白いが、スマートフォンで撮った写真のプリントや、すでになんらかのデジカメを持っている人には2台目としてもおすすめできるカメラということだ。
また、印刷だけできれば良いと言う人にはインスタントプリンターの「スマホ de チェキ instax SHARE SP-3」もおすすめだ!
「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」のおすすめアクセサリー!
「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」は、冒頭でも指摘したようにレンズが剥き出しになっている。背面には液晶画面もあるので、できればケースがほしいところ。
純正の革のケースもあるが、これは少々お値段が高くつく。値段の安い人工革のケースも出回っているが、正直速射ケースはあまりおすすめしない。速射ケースのメリットは、カメラにあったデザインであるという点だが、実際に撮影するときは結構邪魔になる。次第にケースをつけなくなるというのが行く末だ。
そこでお勧めしたいのが、ラップクッションと呼ばれるアクセサリー。
ラップクッションであれば、カメラを使用する時は完全に外し、使用しないときは保護を本体を保護することが容易にできる。
おまけに価格も安いので、気軽に購入することができるおすすめのアクセサリーだ!
「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」は従来のデジカメとは違う新しい写真ライフを提供してくれる!
ここまで「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」を使ってみて一番感じたことは、それは「従来のデジカメとは別物」ということだ。
もちろんこれからデジタルカメラを始めようと考えている人には価格も安いのではじめての一台におすすめだし、すでに自分のデジカメを持っていて十分に写真ライフを楽しんでいる愛好家やプロにも「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」はおすすめできるカメラであることは間違いない。
「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」は、新鮮な感覚でプリントまで含めたインスタント写真を単純に楽しむというポテンシャルを十二分に秘めている。この機会にぜひ一度「FUJIFILM instax SQUARE SQ10」を試してみてほしい!
広告