「FUJIFILM X-Pro2」と「XF10-24mmF4」美術館で使ってみた!
※本サイトはアフィリエイト広告を利用して収益を得ています。サイトのリンクには広告が含まれています。
詳しくはOur Policyの「本サイトに掲載されている広告について」をご覧ください。
近年プロ、アマを問わず人気が急上昇中の富士フイルムのXシリーズ。フィルムメーカーならではの色彩表現と、洗練されたデザインはカメラ業界の中でも一目置かれる存在だ。
CAMERA Rev.INFOでは、そんな富士フイルムのミラーレス一眼カメラやレンズを新連載企画「SHOT ON FUJIFILM」で徹底分析!
第一回目となる今回は富士フィルムの人気ミラーレス「FUJIFILM X-Pro2」と超広角ズームレンズ「フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS」を実写レビュ!
富士フィルムの超広角ズームレンズ「フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS」とは?
|
《新品》 FUJIFILM(フジフイルム) フジノン XF10-24mm F4 R OIS[ Lens | 交換レンズ ]【KK9N0D18P】 |
「フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS」は、焦点距離が35mm判換算で15-36mm相当。いわゆる超広角から広角よりの標準域までの幅広い領域をカバーできる万能ズームレンズ。
絞りの最小値はF4。「フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS」は決して明るいレンズではないが、最短24cmまで寄ることができるので、接写ではそれなりにボケ味も楽しめる。特に建築や風景写真などを楽しみたい人にとってはマストバイのレンズであることは間違いないだろう。
逆に接写やパースを活かした人物撮影、夜の撮影などを試したい人にはスペック的に少し物足りなさを感じることもあるかもしれないが、単焦点レンズの「フジノンレンズ XF16mmF1.4 R WR」とほぼ同じくらいの価格で単焦点レンズ3本分に相当する画角をカバーできる「フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS」は非常にコストパフォーマンスが高いとも言える。
「フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS」と点像復元
富士フイルムのXシリーズと言えば、フィルムシミュレーション機能だが、実はもうひとつ素晴らしい機能がある。それが点像復元。
点像復元とは簡単に言うと、写真を現像する際にレンズのデータを元に回析によるボケなどを復元してくれる機能。これがフジフイルムのXシリーズの撮って出しのJPEGが他社のカメラに比べると優れていると言われる理由のひとつでもある。
この点像復元との組み合わせで「フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS」はズームレンズとは思えないほどの画質を実現。絞り込んで使う機会が多い広角領域でも回析の心配がほとんどない。そのうえ全焦点距離で気になる歪みもないので、超広角ズームレンズとしては秀逸に値する。
「フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS」を使った撮影で気をつけたい3つのこと
「フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS」は超広角領域までカバーできる非常に便利な扱いやすいズームレンズであるのだが、使用の際にはいくつか気をつけなければいけないところがある。
そのひとつが「パースのかかり具合」だ。35mm換算で15mmくらいの焦点距離になる「フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS」では、広い画角で壮大な景色を一枚の写真に収めれるメリットもあるが、カメラを水平から少しでも上下にチルトするとたちまち強烈なパースがかかるというデメリットもある。状況によっては良いダイナミズムがうまれインパクトの強い写真が撮れるのだが、使い方を間違えるとなんとも不自然な写真になってしまう。特に建物などの直線的な人工物を撮る際には、水平器のついた三脚などを使って慎重にフレーミングする必要がある。
2つ目は「フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS」による接写以外の撮影では、あまりボケないということ。しかしこれは逆に言えば、超広角領域などをうまく使って、接写主体の撮影をすればそれなりにボケ感を楽しめると言うことでもある。接写以外でもボケ感のある写真を楽しみたい人は「フジノンレンズ XF23mmF2 R WR」などと組み合わせて使えばとても有意義な時間を過ごせるだろう。
3つ目は他のフジノンレンズと比較してサイズが少し大きい点。「フジノンレンズ XF23mmF2 R WR」や、「フジノンレンズ XF35mmF2 R WR」などのコンパクトな単焦点レンズを使い慣れていると、「フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS」は口径も72mmあるのでやはり大きく感じてしまう。今回は「FUJIFILM X-Pro2」に付けて使用したが、レンジファインダータイプの「FUJIFILM X-Pro2」には「フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS」が少し大きく感じた。逆に一眼レフスタイルの「FUJIFILM XーT2」や、最近新登場した「FUJIFILM XーH1」にパワーブースターグリップを付けて装着すればベストマッチだとも言える!
とは言え、「フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS」は他社の一眼レフ用の広角ズームと比較すれば圧倒的にコンパクトな部類に入るので、大きさに関してはあまり気にしなくても良いかもしれない。
「FUJIFILM X-Pro2」と「フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS」で行く美術鑑賞の旅!
広角レンズの醍醐味はなんといってもパースの効いた描写。スナップで角度をつければダイナミックに、歪みを抑えれば、視野を超えた広大な風景を捉えることができる。
そんな「フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS」を使った撮影でおすすめなのが美術館など個性的な建造物。近年では作品も撮影可能な美術館も多いので、超広角から準標準でカバーできる「フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS」は美術鑑賞や記念撮影に最適なレンズだもと言えるだろう。
建築家・谷口吉生の代表作「豊田市美術館」!
今回「フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS」をつけて撮影をしたのが愛知県豊田市にある豊田市美術館。
豊田市美術館は現代的なアートから、古典・近代よりのアートまで様々な展覧会が催されるのが特徴的。谷口吉生による建物も魅力的だが、敷地内にリチャード・セラやダニエル・ビュランなどの写真映えする常設展も多い。
ちょうどこの日は20世紀のモダニズム彫刻を代表するアルベルト・ジャコメッティの企画展が催されていた。展示室によっては写真撮影が可能な場所もあったので単純に美術鑑賞するだけでなく、写真の撮り歩きも楽しめる内容となっていた。
撮影のついでに寄り道!豊田市美術館に行った際に訪れたい穴場スポット「喫茶 青砥」
美術鑑賞や撮り歩きに疲れたら、甘いもので一息入れたいところ。
そんなときにおすすめなのが「喫茶 青砥」。
「喫茶 青砥」はケーキ売り切れ次第で終わりという隠れ家的なカフェ。不定休(現在は主に火水が営業?要確認)で営業している日は少ないのだが、アンティークな器や雰囲気が特徴的でとにかくケーキがとても美味しい。
こちらはお店のインスタ!
さすがの描写力!富士フィルムの超広角ズームレンズ「フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS」はコスパの高い優等生レンズ!
今回「FUJIFILM X-Pro2」の設定はシンプルにフィルムシミュレーションもPROVIAで撮影。白が基調となる美術館なので、ホワイトバランスもオートで挑んでみたが、白さの中にも温かみのある自然な色合いに仕上がったのでさすがは富士フィルムと言ったところだ。
敢えて気になる点を挙げるとしたら、逆光や太陽がフレームインしてくるような状況で白飛びが目立ったこと。今回はダイナミックレンジの設定を終始「DR100」にしていたが、状況によっては感度を上げてダイナミックレンジを広くした方が良さそうだ。これに関しては、Xシリーズの「写りの本質」に迫る内容なので、次回以降の「SHOT ON FUJIFILM」で詳しく検証していきたいと思う。
また、今回使用した「フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS」は、風景写真を撮るような人でもない限り日常的にはあまり使わないレンズだが、普段標準系のレンズが中心になっている人にとっては表現の幅が一気に広がるレンズであるのも確か。自撮りカメラやアクションカムなどで広角レンズが採用されているように、「フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS」は記録や記念撮影の際にもとても重宝するレンズとも言えるだろう。
一般的に、レンズを揃える上で一番コストパフォーマンスが高いのが標準域を単焦点レンズで、広角域と望遠域をズームレンズでカバーする方法とだ言われている。メインで使用する単焦点レンズを決めて、用途に合わせてあとは望遠ズームや広角ズームを持ち出せば、荷物も少なくて済む。
まだ広角系のレンズをお持ちでない方は、是非この機会に超広角ズームレンズ「フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS」も一度試してみて頂きたい!
「SHOT ON FUJIFILM」の一覧
- SHOT ON FUJIFILM #1「FUJIFILM X-Pro2」と「XF10-24mmF4」美術館で使ってみた!
- SHOT ON FUJIFILM #2 ダイナミックレンジを検証!「フジノンレンズ XF10-24mmF4」の撮影術!
- SHOT ON FUJIFILM #3 花の写真で徹底分析!「FUJIFILM X-Pro2」のフィルムシミュレーション!
- SHOT ON FUJIFILM #4 個性派必見!富士フイルムXシリーズで楽しむオールドレンズ!
- SHOT ON FUJIFILM #5 カメラ初心者に人気!富士フイルムのエントリーモデル「FUJIFILM X-T100」
- SHOT ON FUJIFILM #6 中判デジタルの魅力!「FUJIFILM GFX50R」ファーストインプレッション!
- SHOT ON FUJIFILM #7 フルサイズミラーレスを凌駕!?富士フイルムのミラーレス「FUJIFILM X-T3」
- SHOT ON FUJIFILM #8 フジノンレンズ「XF35mmF1.4」と「XF35mmF2」を徹底比較!
- SHOT ON FUJIFILM #9 スナップシューター必見!唯一無二のデジタルカメラ「FUJIFILM X-Pro3」
- SHOT ON FUJIFILM #10 美しきボケ!「フジノンレンズ XF60mm F2.4 R Macro」実写レビュー
- SHOT ON FUJIFILM #11 「FUJIFILM GFX 50R」でフルサイズ!?-50mmオールドレンズ編-
- SHOT ON FUJIFILM #12 「FUJIFILM GFX 50R」でフルサイズ!?-35mmオールドレンズ編-
- SHOT ON FUJIFILM #13 「FUJIFILM GFX 50R」でフルサイズ!?-85mmオールドレンズ編-
- SHOT ON FUJIFILM #14 スナップシューター必見!「フジノンレンズ XF50mmF2 R WR」実写レビュー
- SHOT ON FUJIFILM #15 「Voigtlander NOKTON 35mm F1.2 X-mount」実写レビュー
- SHOT ON FUJIFILM #16 オールドレンズ「Voightlander ULTRON 28mm F2」実写レビュー
- SHOT ON FUJIFILM #17 フジノンレンズ「XF23mmF1.4」と「XF23mmF2」を徹底比較!
- SHOT ON FUJIFILM #18 「フジノンレンズ GF45mmF2.8 R WR」実写レビュー
- SHOT ON FUJIFILM #19 「フジノンレンズ XF27mmF2.8 R WR」実写レビュー
- SHOT ON FUJIFILM #20 「フジノンレンズ「XF33mmF1.4」と「XF35mmF2」を徹底比較!
広告