花の写真で徹底分析!「FUJIFILM X-Pro2」のフィルムシミュレーション!
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春から初夏へと、綺麗な花が咲くシーズンとなってきた。「SHOT ON FUJIFILM #3」ではそんな花を撮る際にお勧めな撮影法をご紹介!
今回使用したカメラは「FUJIFILM X-Pro2」、レンズは広角、標準、望遠で写りの違いが分かりやすいように、単焦点の「フジノンレンズ XF35mmF2 R WR」と、ズームレンズ「フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS」、「フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR」の3本。
撮影後のレタッチは基本しないで、フィルムシミュレーションの効果を最大限に活かし、シンプルに仕上げてみた。是非最後までご覧下さい!
花や風景写真に最適な色設定とは?富士フイルムのフィルムシミュレーションの世界を徹底解説!
フィルムシミュレーションの基本といえば「PROVIA(スタンダード)」、「Velvia(ビビット)」、「ASTIA(ソフト)」の三つ。でも実は富士フイルムのフィルムシミュレーションは、一般的なデジタルカメラのカラープロファイルとはひと味もふた味も異なるのだ。
そもそもフィルムシミュレーションは、単に色の傾向を決めるものではない富士フイルムは言う。フィルムシミュレーションそれぞれに独自の色世界が確立されており、“ソフト”といっても、シーンよっては“ハード”に写る瞬間もあるという。
ではそもそもフィルムシミュレーションとは、どのように分類されているのか?ここで詳しくおさらいしようと思う。
リバーサルフィルムを再現した3つのフィルムシミュレーションと、ネガフィルムの柔らかさを実現した2つの「PRO Neg」
まずはこのグラフを見てほしい。フィルムシミュレーションの基本となる「PROVIA」、「Velvia」、「ASTIA」は、必ずしも均等に割り振られているわけではない。「ソフト」と呼ばれる「ASTIA」よりも、よりソフトなところに「PRO Neg」が存在している。これは一体どういうことなのだろうか?
そもそも富士フイルムのフィルムシミュレーションは、歴史を辿ると大きく分けて2つのカメラのカラープロファイルが元になっていると言われている。
それは2003年に登場した「FinePix F700」のリバーサルフィルムを再現した「FChrome」。そしてもう一つが2004年に登場した「S3Pro」の「F1」というネガフィルムを再現したカラーモード。今でこそフィルムシミュレーションとして一括りにされているが、この二つのカラーモードは根本的に全くの別物なのである。
つまり、「FChrome」が元となったリバーサルフィルム系と、「F1」が元になったネガフィルム系、そしてXシリーズの登場により生まれた”第三世代”にあたる「Classic Chrome」や「Acros」。これら三つはフィルムシミュレーションとして一括りにするよりも、それぞれを分けて考えた方が性質を捉えやすいのだ。
花や風景写真に最適!FUJIFILMの象徴「Velvia」
フィルムシミュレーションの基本となっているのが「FChrome」を元にしたリバーサルフィルム系。リバーサルフィルム系の特徴は、固めのトーンと原色系の色を強調した鮮やかな彩度である。
そして、その中でもリバーサルフィルム系を代表するのが「Velvia」だ。
「Velvia」は、「万能(スタンダード)」と言われる「PROVIA」に対し、より記憶色に近づけたフィルムシミュレーションだと言われている。それ故に、花や風景写真など色が重要な要素になるシーンで、その真価を発揮する。
「Velvia」の特徴は、単に高コントラスト・高彩度というわけではない。人の記憶に残りやすい色を追求した結果、青空の色には若干のマゼンタが加わっている。富士フイルムが言うには、「Velvia」の設計でキーになっているのは「青空の青と若草の緑」らしい。
より客観的に、より記憶の中の色に近づけるために、「Velvia」にはわずかな色のエッセンスが加えられているのだ。これこそが50年の歴史を持つフィルムメーカーならでは技術なのである。
富士フイルムXシリーズ、3つのポートレートモードの真実!
フィルムシミュレーションのネガフィルム系統にあたる「PRO Neg.Std」と「PRO Neg.Hi」。実は「PRO Neg.Std」はプロ用カラーネガフィルム「NS160」を「FUJI COLOR Paper Professional MP」に印刷したものがモデルとなっているらしい。
「PRO Neg.Std」は非常に柔らかい描写ができるフィルムシミュレーションモードで、富士フイルム曰く、単に撮影するだけでは軟調すぎて絵にならないのだと言う。実は「PRO Neg.Std」は、スタジオなどでライティングをして絵を作り込む静止画専用モードなのだ。
そして逆に、ライティングを完全に作り込めない動的な被写体と対峙するシーンを想定したのが「PRO Neg.Hi」。「PRO Neg.Hi」は「PRO Neg.Std」に比べて、肌の柔らかい階調を残しながらも若干トーンが固めに設定されている。これによって、ライティングが作り込めない状況でもメリハリのある写真が得れるという。
また、多くの人が気になっているのはリバーサルフィルム系の「ASTIA」と、ネガフィルム系の「PRO Neg.Hi」の違いだろう。グラフ上ではかなり近い位置に設定されている2つのフィルムシミュレーションだが、その最大の違いは「原色系の色表現」だと言われている。色の鮮やかなリバーサルフィルムが元になっている「ASTIA」は、ソフト言ってもそれなりのコントラストがあり、彩度が出るのだという。
どちらも柔らかい肌色表現を実現したフィルムシミュレーションだが、「ASTIA」は自然光をベースにした屋外撮影などでも力を発揮する。
このように自然光をベースにした撮影では、3つリバーサルフィルムモード。ライティングを主体とした撮影では絵が作りやすいように更に軟調な2つネガカラーモードが用意されているのだ。
ちなみに原色系の色表現が鮮やかな3つのリバーサルフィルムモードであれば、どれでも花や風景写真で良い仕上がりが得られる。淡い色合いの花や、柔らかめの光を得たいときはアスティアを使うのがおすすめだ!
カラーなのにモノクローム!クラシッククロームの設計者の狙いとは?
富士フイルムのフィルムシミュレーションモードの中でも人気の高い設定「Classic Chrome」。
「Classic Chrome」は、グラフジャーナリズム全盛期の雑誌やドキュメンタリー系の写真など印刷された写真をイメージしたフィルムシミュレーションだと宣伝されているが、実はコンセプトはこれだけではなかった。
それはモノクロームような感覚で使えるカラー、色ではなく明暗によって語れる写真が撮れるフィルムシミュレーション。
そのため「Classic Chrome」は標準となる「PROVIA」と同じトーンに設定されている「モノクロ」よりも少しかための描写に仕上がる。これは暗部がしまるような設定にすることでトーンの主張を強めるためだという。
特に近年人気のあるデジタル写真の傾向は、ライフスタイルの雑誌「kinfolk」に代表されるような少し彩度を抑えたドライな描写だ。他社ではキャノンが「kinfolk」の色に近いが、白が白く、黒が黒く写るキャノンに比べると「Classic Chrome」は、そこに年期が入っている。
過ぎ去った時間、想い出を美しく蘇らせるように設定されているのが富士フイルムの記憶色なのだ。
世界最高水準の粒状性と豊かな階調を受け継いだアクロスでモノクロームを極める!
最後になったが、忘れてはいけないのが「ACROS」だ。「ACROS」は「FUJIFILM X-Pro2」から加わったフィルムシミュレーションなのだが、他のフィルムシミュレーションとはノイズリダクションの方法が少し異なる。
「ACROS」は独自のアルゴリズムによって、銀塩フィルムのような粒状感を実現。トーンも通常の「モノクロ」よりもシャドウに粘りがあるのにも関わらず、全体としてはコントラストが高めに設定してある。これによって「ACROS」はただ彩度を下げたモノクロームとは全く異なる写りをする。品のあるものモノクロームなのだ。
また「ACROS」などのモノクロームの面白いところは、色がない分、被写体被写体のトーンや形、状況そのものにフォーカスを当てることができる点だ。
光を上手く描写しないと良い写真が撮れないモノクロームは、写真を上達させるためにもとてもお勧めだ!
ちなみにモノクロームで花の写真と言えばアメリカの写真家「Robert Mapplethorpe」である!「Robert Mapplethorpe」は官能的な花や、ヌードを撮ることで有名で、亡くなった今でも非常に人気の高い写真家のひとりだ。
背景まで意識!ダイナミックな構図がとれる広角ズーム「フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS」
それではここからはレンズごとに実写も交えて、フィルムシミュレーションを見ていきたいと思う。
まずはじめは「SHOT ON FUJIFILM」でも定番のレンズ「フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS」。「フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS」は、35mm版換算で15mmの超広角から36mmの準標準として使えるとても射程距離の広いズームレンズだ。特に広角よりの描写では、Xシリーズの点像復元と合わせて使うことで、目の前の風景をとてもシャープに広く描写することが可能。最短撮影距離も24cmなので、手前の被写体にクローズアップしながら背景もしっかり写しこめる。標準や望遠系のレンズとは違った画面構成ができるのが特徴である。
こちらは「フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS」と「PROVIA」の組み合わせだ。
「PROVIA」の第一印象は「白がちゃんと白に写る」という点だ。
今回はフィルムシミュレーションによる違いがより分かりやすいように、ホワイトバランスをフィルム写真のように5600Kで固定して撮ったのが、「PROVIA」で撮った写真は限りなく実物を見たの印象に近い気がする。後で紹介する「Velvia」は、印象的な写真が撮れるのだが脚色されている感じがあるのが否めないのだが、その点「PROVIA」はトーン、色合いのバランスが非常に良い。
フィルムシミュレーションに迷ったときは、とりあえず「PROVIA」で撮っておいて、後からカメラ内現像や「FUJIFILM X RAW STUDIO」で現像し直すというのもありだろう。
またこちらは「PROVIA」ではなく「Classic Chrome」と「フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS」で撮った写真だ。
先ほど書いた通り、「Classic Chrome」は「PROVIA」よりも彩度が低い分、少しトーンが固めに仕上がっているのが分かると思う。しかし、全フィルムシミュレーションの中で一番彩度が低い割にはトーンが固いので、条件さえ揃えばそれなりに発色してくれる。
特に印象的なのは、マゼンダよりに空の色が出る「Velvia」とは全く逆の空の描写をする点だ。好みに合わせて彩度の調整をすれば、かなり表現の幅が広がりそうなフィルシミュレーションである。
また「フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS」に関しては、接写が撮っていてとても楽しかった。広角レンズを使った風景写真では、見た目以上の広い画角で撮る面白みもあるのだが、接写で背景のことまで考えながらフレーミングするのはまた違った面白みがある。
と言うのも、「フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS」は最小絞りがF4と、決して明るいレンズではない。通常使用では、明るい単焦点レンズほどはボケないで絞り込んで、かっちり撮るか、望遠側でちょっとぼかすのが関の山。その点、接写では、広角側でもガンガンに背景がボケてくれる。特に花のような小さい被写体であれば、背景とのパース効果もあってとてもインパクトの強い写真が撮れる。風景写真や花の写真を撮りたい人には、とてもおすすめなレンズだ!
ボケが美しい!遠近感を操ることが可能な望遠ズーム「フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR」
続いて紹介するのは、今回の「SHOT ON FUJIFILM」で一番の目玉レンズ「フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR」。「フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR」は35mm版換算で76mmから213mmの常用望遠領域を、絞りF2.8ですべてカバーする最強の望遠ズームレンズ。おまけにLM(リニアモーター)、OIS(光学手ぶれ補正)、WR(防塵、防滴)仕様とそのスペックはトップレベルだ。
富士フイルムのXシリーズは、フルサイズと比較すると少しボケにくいと言われるAPS-Cサイズだが、この50mmからの中望遠から望遠領域では、申し分の無いくらいボケる。特に「フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR」は開放付近でクラシックレンズのような渦巻きタイプのボケがとても印象的だ。表現力だけで言ったら単焦点レンズ並みである。
それでは、まずは「フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR」と「Velvia」の組み合わせから見ていこう!
おそるべし「Velvia」。日向であろうが、日陰であろうが、深みのある色がとても印象的。
花の色はもちろんのこと、注目してほしいのは、緑の色だ。富士フイルムが「青空の青と若草の緑」にこだわって色を作り上げたというのがとても良く分かる。特にアンダー気味で撮ったときの色の深みは、他に類をみない描写だ。
あえて「Velvia」について気になる点を言うとしたら、色が出過ぎてしまうことくらいだろう。花の写真で言えば、目も覚めるような鮮やかさが時に、被写体の本来の繊細さや儚さを消し飛ばしてしまうことがある。露出の取り方で微調整は可能だが「Velvia」は少し力強過ぎる印象。
そんなときに意外にも風景写真や花の写真で使えるのが次にお見せする「ASTISA」だ!
「ASTISA」の描写は、「ソフト」という言葉では簡単には言い表せない。決して彩度が高いわけではないのだが、程度な彩度と繊細な描写を可能にする「空気感」を持っているのだ。「Velvia」では強すぎた描写も、インパクトは欠けるが「ASTISA」では適度に良い感じに仕上がる。
ここは好みの分かれるところだとは思うが、個人的には「ASTISA」の方が扱いやすい。と言うのも、撮って出しでインパクトがあるのは当然「Velvia」なのだが、「Velvia」は必然的に「Velvia」の色になってしまうのである。「ASTISA」には現像によって個性を盛り込める余力があるのだが、一方で「Velvia」には選択肢が少ないように感じる。
とは言え、富士フイルムのリバーサルフィルム系フィルムシミュレーションの完成度はとても高いことが分かった。特にライティングもしないような状況で良い仕上がりを求めるなら、絶対にリバーサルフィルム系フィルムシミュレーションがおすすめだ。
また、この実写によって「フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR」の特徴もよく分かって頂けたと思う。焦点距離が短くなりがちなAPS-Cサイズのデジカメでは、遠近感の凝縮された描写は、中望遠から望遠のレンズでしか得られない。そういう意味で「フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR」は、ズームレンズとは思えない描写で、とても重宝するレンズなのだ。
標準単焦点レンズ「フジノンレンズ XF35mmF2 R WR」で撮る花の写真!
最後になってしまったが、二つのズームレンズと比較する意味合いで、低価格の単焦点レンズでとして人気の高い「フジノンレンズ XF35mmF2 R WR」の描写も紹介したいと思う。
正直なところ「フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR」の後では少し力負けしてしまうところもあるのだが、「フジノンレンズ XF35mmF2 R WR」の一番の魅力は単焦点レンズならではの美しい描写と、本体のコンパクトさだ。
今回この実写レビューは「FUJIFILM X-Pro2」を用いて撮影を行ったのだが、「フジノンレンズ XF 50-140mmF2.8 R LM OIS WR」を装着した「FUJIFILM X-Pro2」はお世辞でもコンパクトとは言えない。「フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR」は重量が1kg近くあるので、カメラストラップもあてにならないのだ。レンズを直接持たないとマウントが壊れそうなくらい圧力がかかっているの伝わってきた。そういう意味では「フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR」を使うには、より頑丈なボディになった「FUJIFILM X-H1」あたりがおすすめなのかもしれない。
これらの点を考慮すると、「FUJIFILM X-Pro2」には先に紹介した二つのズームレンズよりもよりコンパクトな「フジノンレンズ XF35mmF2 R WR」がとてもマッチする。「フジノンレンズ XF35mmF2 R WR」は第二世代のXF単焦点レンズで、最小絞りこそ「フジノンレンズ XF35mmF1.4 R」より一段暗いF2だが、WR対応とAFの高速化により「フジノンレンズ XF35mmF1.4 R」に負けず劣らない優秀なレンズである。
それではまずは、「フジノンレンズ XF35mmF2 R WR」と「PRO Neg.Hi」の組み合わせをみていこう。
スポットライトのように日差しが入ってくるシーンでは柔らかさの中にもメリハリのある写真に仕上がるのだが、やはり「PRO Neg.Hi」のスナップショットでは、リバーサルフィルム系のフィルムシミュレーションと比較すると少々インパクトに欠けるのも分かる。
ただシーンによっては、原色系の色が強いリバーサルフィルム系フィルムシミュレーションよりも品のある写りをするのも確か。彩度も低めなので、カラーネガフィルムのように撮影後にカラーバランスを調整して、あえて色が被るような仕上がりにしても違和感は少ない。むしろかなり味が出る。
富士フイルムも、言っているように「PRO Neg.Hi」や「PRO Neg.Std」はライティングなどで写真を作り込むことがしやすいフィルムシミュレーション。当然だが、カラー調整や焼き込みなどのレタッチによる画像処理にも向いていると言えるだろう。
続いて紹介するのが「フジノンレンズ XF35mmF2 R WR」と「ACROS」の組み合わせ。
これを観ても分かるが「フジノンレンズ XF35mmF2 R WR」は、単焦点レンズなので四隅までしっかり解像しているうえに、適度にトーンが硬いので、「ACROS」との組み合わせがとても良い。あえてノイズリダクションをOFFにして、高感度設定にすることで、粒状感のあるモノクロにするのもおすすめだ。
「フジノンレンズ XF35mmF2 R WR」は、価格も単焦点レンズの中では安い方なので初めての単焦点レンズにもおすすめの一本である。
「FUJIFILN X-Pro2」を代表とするXシリーズは、撮って出しJPEGで勝負ができる稀有なデジカメ!
近年、デジタル写真はレタッチすることが当たり前の傾向にあるが、今回「SHOT ON FUJIFILM #3」紹介した花の写真は、トーンや彩度は一切触らないで撮影後に「FUJIFILM X RAW STUDIO」で露出を多少補正した程度。ほぼ撮って出しJPEGの状態だ。その割によく写っているのではないだろうか?
特にリバーサルフィルム系の「PROVIA、Velvia、ASTIA」、モノクロの「ACROS」に関しては手を加えることが必要ないくらい写真が完成されている印象だ。むしろ上手く撮れなかったら、自分の腕を疑うほどだ。また視点を変えて考えると、レタッチが必要ないカメラは撮影に全てを賭けることができるので、写真の腕も自ずと上がるとも言える。
今回使用した「FUJIFILM X-Pro2」は、スナップ写真に特化したレンジファインダータイプなので風景写真や花を撮る際にとてもおすすめなカメラ。発売から2年以上経っているが、カメラとしての完成度が高いので全く時代遅れ感を感じない。発売当初よりは価格もだいぶ安くなっているので、写真好きにはマストバイのカメラと言えるだろう!ぜひこの機会に試してみてほしい!
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