カメラ初心者に人気!富士フイルムのエントリーモデル「FUJIFILM X-T100」
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フィルムライクな写りで、密かに人気が上昇中の富士フイルム。
富士フイルムの看板といえば、ミラーレス中判デジタルの「FUJIFILM GFX50R」やアドバンストハイブリッドマルチビューファインダーが特徴的な「FUJIFILM X-Pro2」。しかし、富士フイルムのデジカメは初心者向けのエントリー機も凄かった!
今回の「SHOT ON FUJIFILM」では、そんな富士フイルムのエントリー機「FUJIFILM X-T100」と「FUJIFILM X-Pro2」を比較しながら実写レビュー!
エントリー機とは思えない画質!富士フイルムの「FUJIFILM X-T100」とは?
画質に捉われない時代の到来。
近年のデジカメの高スペック化は目を見張るものがあるが、ついに画質的にエントリー機と上位機の差がなくなる時代がやってきた。
今回紹介する「FUJIFILM X-T100」は、電子ビューファインダー搭載モデルのエントリー機で、カラーは、ブラック、ダークグレー、シャンパンゴールドの3種。機能面では劣るものの、解像度は上位機と並ぶ2000万画像クラス。こちらがその性能表だ
FUJIFILM X-T100 | |
---|---|
有効画素数 | 2424万画素 |
イメージセンサー | 正方画素CMOSセンサー(APS-Cサイズ) |
ISO感度 | ISO200〜ISO12800(拡張時ISO100〜ISO51200) |
シャッタースピード | MS30〜1/4000秒、ES30〜1/32000秒 |
連写機能 | 最大約6コマ/秒(JPEG時約26コマ) |
測光方式 | 256分割測光(マルチ / スポット / アベレージ) |
4K動画撮影 | 対応(連続最大30分まで) |
手ぶれ補正機能 | 手ぶれ補正機能付きレンズで対応 |
ファインダー | 0.39型 約236万ドット 有機ELファインダー |
モニター | 3.0型 約104万ドット 3方向チルト式タッチパネル付きTFTカラー液晶モニター |
撮影可能枚数/td> | 最大約430枚(XF35mmF1.4 R 使用時) |
内蔵フラッシュ | あり |
Bluetooth®︎ | あり |
大きさ | (W)121.0mm x (H)83.0mm x (D)47.4mm |
重量/td> | 約448g(バッテリー、メモリカード含む) |
「FUJIFILM X-T100」は富士フイルムXシリーズでも特別!?「FUJIFILM X-T100」のひみつ。
「FUJIFILM X-T100」はX-Tの系統として登場したが、実は富士フイルムXシリーズの中でも今回紹介する「FUJIFILM X-T100」と「FUJIFILM X-A5」など初心者向けはちょっと特別。通常の富士フイルムXシリーズは、フラグシップ機で採用されたイメージセンサーと画像処理エンジンがそのまま搭載されるが、「FUJIFILM X-T100」や「FUJIFILM X-A5」は一般的なベイヤーセンサーが搭載されている。
理由のひとつには、コストを下げることができるためだと言われているが、デメリットとして偽色が発生しやすくなる。(富士フイルムの上位デジカメで搭載されている「X-Trans CMOSセンサー」は特殊な配置によって偽色を抑えたセンサー)ちなみにミラーレス中判のGFXシリーズもこのベイヤー型のセンサーを搭載している。
圧倒的な描写力の「FUJIFILM X-T100」
一般的なベイヤー型のセンサーを搭載しているとは言え、エントリー機で2424万画像はやはり圧倒的。実際に撮った写真を見て頂けば一目瞭然だが、一般的な設定でもこれだけの写真が撮れる。
また「FUJIFILM X-T100」は、エントリーモデルなのにも関わらず約236万ドットの有機ELファインダーを搭載。飾りでついているファインダーとは違い、初心者でも本格的な写真撮影を楽しむことができる。
ちなみに「FUJIFILM X-T100」は、ACROSやETERNAなどの一部のフィルムシミュレーションは利用できないが、それ以外のフィルムシミュレーションは上位機同様に利用できる。ここでは、「FUJIFILM X-T100」の画質と合わせて、フィルムシミュレーションによる色の違いもご覧ください。
「FUJIFILM X-T100」には高性能なレンズが豊富!
写真の画質を決定するのはレンズ。どんなに高性能なカメラだとしても、レンズが並なら写りも並になってしまう。富士フイルムのデジカメが評価が高いのは、実はカメラだけではなく、レンズの性能がとても良いから。そんな富士フイルムの高性能なレンズが自由に選択できるのも「FUJIFILM X-T100」の魅力のひとつだ。
ちなみに「FUJIFILM X-T100」には、エントリー機専用のズームレンズが何本か用意されているが、こちらのレンズはまさに初心者向けレンズ。使い勝手は良いが、開放値が暗いのが難点だ。もし予算に余裕があるならば、XFシリーズのフジノンレンズを購入することをおすすめしたい。開放値が明るいレンズを一本でも持っていると撮影可能なシーンが一気に増えるので、初心者の人でも良い写真が撮れる可能性が広がる。
ちなみにXFレンズの中でも特に初心者におすすめなのが、スマホなどのカメラと同じような画角で撮影できる広角単焦点レンズ「フジノンレンズ XF18mmF2 R」。そして、人間の目で見ている視野で撮影ができる標準単焦点レンズ「フジノンレンズ XF27mmF2.8」だ。
これらのレンズは、フジノンレンズの中でもパンケーキレンズと呼ばれるとてもコンパクトなタイプ。もともとコンパクトな設計の「FUJIFILM X-T100」には、デザイン的にも最適なレンズだ!
富士フイルムのフラグシップ機「FUJIFILM X-Pro2」と「FUJIFILM X-T100」を実写比較!
それでは気になる「FUJIFILM X-T100」の性能だが、ここでは普段から富士フイルムXシリーズのプロ機を使用している筆者の直感的な使用感を紹介したいと思う。
そして今回は敢えて「FUJIFILM X-T100」と富士フイルムの上位機である「FUJIFILM X-Pro2」に同じレンズを装着し、ある程度撮影条件を揃えながら実写レビューをしてみた。
予想以上に画質の高い「FUJIFILM X-T100」!フラグシップ機と張り合える性能とは?
まず「FUJIFILM X-T100」の画質についてだが、良い意味で想像を裏切り「こんなに写るんだ!」と驚いてしまった。撮影に最適な条件下では、「FUJIFILM X-Pro2」と比較しても違いが分からないほど。こちらの写真はどちらか「FUJIFILM X-T100」か分かるだろうか?
上が「FUJIFILM X-T100」、下が「FUJIFILM X-Pro2」。とても良く解像しているのが分かると思う。この写真を見たとき思わず「これじゃプロ機のメリットがないじゃないか!」と思ってしまったほど。
しかし、比較してみると良い点ばかりが目に付くわけではない。「FUJIFILM X-Pro2」と比較して分かったのは、「FUJIFILM X-T100」のダイナミックレンジの狭さ。
富士フイルムのXシリーズを使用したことのある人なら、ダイナミックレンジ設定による階調の豊かな描写はご存知だと思うが、「FUJIFILM X-T100」では特にハイライトでのこの効きが甘い。これがセンサーの違いによるものなのか、画像処理エンジンの違いによるものなのか定かではないが、差は一目瞭然だ。とは言え、エントリー機が上位機に劣るのは当然の話なので、デメリットというほどでもないかもしれない。
今回、同一条件で撮影して色表現も「FUJIFILM X-T100」と「FUJIFILM X-Pro2」とでは微妙に異なることも分かった。「FUJIFILM X-T100」の色はより一般的なデジカメに近い印象。「FUJIFILM X-Pro2」は色が乗っかりやすく、いわゆる富士フイルムの色という感じだ。上の写真を見ても分かるが「FUJIFILM X-Pro2」では、Velvia特有の深い緑が強く再現されている。「FUJIFILM X-T100」の方がナチュラルに感じる。
スマホの延長としての使用がベスト!「FUJIFILM X-T100」の操作性!
最後に「FUJIFILM X-T100」の操作性ついて。まず賛否両論分かれるのがAFポイントの操作感だ。
プロ機のフォーカススティック慣れている筆者は、「FUJIFILM X-T100」のAFポイントの扱いに馴染めなかった。ディスプレイを見ながら撮影する場合はタッチパネルでも操作できるのだが、ファインダーを覗きながらのスタイルでは、タッチパネルの操作は困難。また、タッチパネルをONのままにしておくと鼻などがディスプレイに当たってタッチパネルが誤動作してしまう。おそらくファインダースタイルでのAFポイントはセンターに固定で、フォーカスをセンターで合わせてから構図をとる方法が一番素早く撮影できる。
逆に言えば、ファインダーを覗きながらの本格的な写真撮影を楽しみたい人はフォーカススティックの搭載されている上位機「FUJIFILM X-T30」や「FUJIFILM X-E3」の方がおすすめである。
とは言え、スマホに慣れた人ならタッチパネルでの操作や、自撮りも可能な自在に動く背面ディスプレイはかなり馴染みやすいのではないだろうか。筆者も数時間使用しただけで、何の問題もなく「FUJIFILM X-T100」を使えるようになった。「FUJIFILM X-T100」では、本格的なデジカメと言うよりも、スマホのカメラの延長として捉えた方が自然に扱えるというのが感想だ!
実はとても便利!初心者でも簡単に使える「FUJIFILM X-T100」の魅力的な機能を紹介!
「FUJIFILM X-T100」には、上位機では採用されてない魅力的な機能がいくつかある。ここでは実際に使ってみて良かった機能をご紹介!
自撮り撮影に最適!「FUJIFILM X-T100」の3方向チルト式液晶モニター!
ファインダーを除きながらガンガン写真を撮る人には無縁の機能「自撮り機能」。
筆者もどちらかというと普段は自撮りは一切行わないタイプなのだが、実際に自撮りを行なってみると、結構簡単に良い写真が撮れた。そして自撮りを行う際に始めて、「FUJIFILM X-T100」のタッチディスプレイのショットボタンの有り難みに気づいた。タッチパネルからいろいろな機能にアクセスできるのも、自撮りを考慮すると腑に落ちる。
SNSユーザーは必見!「FUJIFILM X-T100」の自動転送機能がとても便利!
Bluetoothを使用した自動転送機能を搭載してるのは、「FUJIFILM X-T100」だけではないが、今回使用した「FUJIFILM X-Pro2」ではWi-Fiを利用した転送しかできない。今までだと、カメラを転送モードにして、Wi-Fiを繋いでアプリを立ち上げる、、、と作業工程がたくさんあった。
しかし、「FUJIFILM X-T100」では予め写真を選んで転送予約をしておけば、電源を切ったときに転送開始。Bluetoothを利用して、自動でカメラとWi-Fi接続してくれて、気づいた写真が送られてるという状況。かなりストレスフリーに写真をスマホで共有できる。この機能があるだけで、「FUJIFILM X-T100」が欲しいと思ってしまったのは筆者だけではないだろう。
また「FUJIFILM X-T100」は、別売りの「instax SHARE SP-2(スタンダード)」や「instax SHARE SP-3(スクエア)」を利用すれば、その場で「FUJIFILM X-T100」で撮った写真をチェキとしてプリントすることも可能だ!
エントリー機とは思えないデザイン!おしゃれなデジカメ「FUJIFILM X-T100」
最後は特別な機能というわけではないが、「FUJIFILM X-T100」のデザインに注目したい。
とてもコンパクトなボディが魅力的な「FUJIFILM X-T100」だが、実際に手にとってみるとエントリー機とは思えない高級感がある。今回は上位機の「FUJIFILM X-Pro2」と一緒に持ち出したが、チープ感はほぼ感じなかった。おまけに取り外し可能な付属のグリップは、装着するとグリップ力がかなり上がり、スナップには最適。見た目も格段に良くなる。
そして地味に嬉しかったのが、内蔵フラッシュ。デジカメの内蔵フラッシュは、ダサい場合が多いのだが、「FUJIFILM X-T100」はボディとデザインがマッチしており、内蔵フラッシュを立ち上げた状態でも普通にカッコ良い。エントリークラスのデジカメでこの値段なら迷わず購入をおすすめする。
富士フイルムのエントリー向けミラーレス「FUJIFILM X-T100」はカメラ初心者にとてもおすすめ!
普段はスマホでの撮影が基本。VSCOなどで加工すればスマホの写真で十分!と思っている人に「FUJIFILM X-T100」は特におすすめしたいデジカメのひとつ。
「FUJIFILM X-T100」は、解像度がとても高いのでVSCOなどのアプリのかかり具合もとても良く、本当にプロが撮るような写真に仕上がる。先述した「フジノンレンズ XF18mmF2 R」や「フジノンレンズ XF27mmF2.8」などの単焦点レンズと合わせて利用すれば、ボケ感のあるかなり綺麗な写真が撮れるのも特徴だ。
また、家族の記念用にお子さんの写真を撮りたい人にも「FUJIFILM X-T100」はオート機能が充実しているのでおすすめだ。今回はご紹介できなかったが、動画機能を利用して15枚/秒の連写ができる4Kフォトや、ピントが後から選べるフォーカス選択という機能もある。そして何より嬉しいのが、一回の充電で約430枚の写真が撮れるバッテリーの容量である。ちなみに富士フイルムはプリントサービスも充実しているので、アルバム制作なども楽しみたいファミリーユーザーにはうってつけのカメラブランドでもある。
「FUJIFILM X-T100」は標準ズームレンズキットやダブルズームレンズキットなど、初心者の人でも買いやすいパッケージも用意されているので、是非カメラをお探しの方は「FUJIFILM X-T100」をチェックしてみてほしい!
「SHOT ON FUJIFILM」の一覧
- SHOT ON FUJIFILM #1「FUJIFILM X-Pro2」と「XF10-24mmF4」美術館で使ってみた!
- SHOT ON FUJIFILM #2 ダイナミックレンジを検証!「フジノンレンズ XF10-24mmF4」の撮影術!
- SHOT ON FUJIFILM #3 花の写真で徹底分析!「FUJIFILM X-Pro2」のフィルムシミュレーション!
- SHOT ON FUJIFILM #4 個性派必見!富士フイルムXシリーズで楽しむオールドレンズ!
- SHOT ON FUJIFILM #5 カメラ初心者に人気!富士フイルムのエントリーモデル「FUJIFILM X-T100」
- SHOT ON FUJIFILM #6 中判デジタルの魅力!「FUJIFILM GFX50R」ファーストインプレッション!
- SHOT ON FUJIFILM #7 フルサイズミラーレスを凌駕!?富士フイルムのミラーレス「FUJIFILM X-T3」
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- SHOT ON FUJIFILM #20 「フジノンレンズ「XF33mmF1.4」と「XF35mmF2」を徹底比較!
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